「映像の仕上がりがどこか惜しい…」
そんな時は、アスペクト比を見直してみる価値があります。
アスペクト比とは、画面の「横:縦」の比率のこと。
映像制作やSNS運用ではこの選び方ひとつで視聴率や印象が大きく変わります。
この記事では、目的に合ったアスペクト比の選び方から、最新SNS対応のサイズ、意外と知られていない比率の活用法まで、わかりやすく解説します。
—まずは基本!アスペクト比の定番一覧
比率 | 用途 | 備考 |
---|---|---|
16:9 | YouTube、テレビ、PC動画 | 最も一般的な横長動画 |
9:16 | Instagramリール、TikTok、YouTube Shorts | スマホ向けの全画面縦型動画 |
4:5 | Instagramフィード投稿(縦) | 視認性の高い比率 |
1:1 | Instagram投稿、X(旧Twitter)投稿 | どの画面でもバランスが良い正方形 |
21:9 | シネマ風映像、広告ムービー | 映画のような没入感ある演出に最適 |
SNSプラットフォーム別の最適アスペクト比
Instagram(インスタグラム)
- リール(縦動画):9:16(1080×1920px)
- フィード投稿(縦):4:5(1080×1350px)
- プロフィールグリッド表示:新仕様により3:4の見え方になるため、上下の余白に注意
YouTube
- 通常動画:16:9
- ショート動画:9:16(スマホフル画面に最適)
- 16:9が基本ではあるがショートとの併用戦略が推奨
X(旧Twitter)
- 画像・動画投稿:16:9(1200×675px)推奨
- プロフィール画像:1:1(400×400px)
- ヘッダー画像:3:1(1500×500px)
意外と知られていない!映像演出に使えるアスペクト比
- 2.35:1(シネスコ):映画風の横長演出。上下に黒帯を入れるだけでシネマ感UP。
- 3:2:写真用カメラ(フルサイズ機)と相性が良く、動画×静止画連携が自然。
- 5:4:クラシカルな印象を与える比率。ビジュアル演出で差をつけたい時に。
「珍しい比率をあえて使う」ことで、視聴者の印象に残る映像を作ることも可能です。
—よくある質問(FAQ)
Q1. アスペクト比は撮影後に変えても大丈夫?
A. 可能ですが、トリミングで大事な要素が切れることも。撮影前に用途に合わせた比率を決めるのが安全です。
Q2. 1つの動画を複数のSNSに使いたい場合は?
A. 通常は16:9で編集し、別バージョンとして9:16や1:1に書き出す方法がベター。構図を中央寄りにしておくと編集しやすくなります。
Q3. 9:16で横向き素材を使ってもいい?
A. 問題はありませんが、背景にグラデーションやブラー加工を入れると自然な仕上がりになります。
Q4. ショート動画は9:16じゃないとNG?
A. 横型も投稿可能ですが、縦型の方が視聴持続率やアルゴリズム評価が高い傾向にあります。
Q5. アスペクト比が違うと、なにが変わるの?
A. 表現できる「印象」「伝わり方」「視認性」が大きく変わります。
たとえば、縦型はスマホで没入感が強く、横型は広がりと安定感がある印象です。
まとめ
アスペクト比を正しく選ぶことで、動画の印象も効果も大きく変わります。
- 用途に応じた比率を使う
- SNSの仕様に合わせて設計する
- 意外な比率で差別化を狙う
映像も“フィット感”が勝負です。
あなたの映像が、もっと届く・もっと響くように、アスペクト比から見直してみませんか?