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再生数だけ見ていない?動画活用で確認したい指標の考え方

動画活用の成果は再生数だけでは判断しにくい

動画を公開したあと、多くの担当者が最初に確認するのが再生数です。再生数は分かりやすく、社内共有もしやすい指標です。動画がどれくらい見られたのかを知るうえで、重要な数字であることは間違いありません。

しかし、動画活用の成果を再生数だけで判断すると、本来見るべき改善ポイントを見落とすことがあります。たとえば、再生数は多くても問い合わせにつながっていない、最後まで見られていない、ターゲットとは違う層に届いている、といったケースです。

動画マーケティングでは、再生数をゴールではなく、成果を読み解くための入口として見ることが大切です。動画が表示されたのか、クリックされたのか、どこまで見られたのか、次の行動につながったのかを分けて確認することで、改善の方向性が見えやすくなります。

この記事では、企業PR動画、採用動画、商品紹介動画、YouTube動画、SNS動画、広告動画などを活用する際に、再生数以外で確認したい指標の考え方を解説します。

再生数が多くても成果につながらないケース

再生数が多い動画は、一見すると成功しているように見えます。ただし、動画の目的によっては、再生数の多さだけでは十分な判断材料になりません。

たとえば、採用動画で再生数が多くても、応募前の不安解消につながっていなければ、採用活動への貢献度は判断しにくくなります。店舗紹介動画で多く再生されても、来店予約や問い合わせにつながっていなければ、導線設計を見直す必要があります。

また、SNS動画では短い時間だけ再生されて離脱している可能性もあります。広告動画では、多く表示されていても、クリックや問い合わせにつながっていない場合があります。

つまり、動画の成果を見るときは、どれだけ見られたかだけでなく、誰に届き、どの程度伝わり、次の行動につながったかを確認することが重要です。

動画活用で確認したい主な指標

動画の指標は、媒体や管理画面によって名称が異なります。YouTube、Instagram、TikTok、Google広告、Meta広告、Webサイトなどで見られる項目は少しずつ違います。

ただし、実務では細かな名称を覚えるよりも、指標を目的ごとに分類して考える方が分かりやすくなります。ここでは、動画活用で確認したい指標を大きく4つに分けて整理します。

表示・接触を見る指標

まず確認したいのが、動画がどれくらい人の目に触れたかです。代表的な指標には、インプレッション、リーチ、表示回数などがあります。

インプレッションは、動画やサムネイル、広告が表示された回数を示す指標です。リーチは、何人に届いたかを把握するための指標として使われることがあります。

表示・接触の指標が少ない場合、そもそも動画が十分に見込み客へ届いていない可能性があります。この場合は、動画の内容以前に、掲載場所、配信媒体、広告設定、投稿頻度、タイトルやサムネイルの見直しが必要です。

興味を測る指標

動画に対する興味を測る指標としては、クリック率、再生開始率、サムネイルの反応、いいね、保存、コメント、シェアなどがあります。

たとえば、YouTubeではサムネイルやタイトルが表示されても、クリックされなければ視聴は始まりません。SNSでも、冒頭の印象が弱いとスクロールされやすくなります。

興味を測る指標が低い場合は、動画の中身だけでなく、最初に見える要素を見直す必要があります。タイトル、サムネイル、冒頭の数秒、投稿文、広告の見出しなどが、視聴前の判断材料になります。

理解度を考える指標

動画の内容が伝わっているかを考えるには、視聴時間、平均視聴時間、視聴維持率、完了率などを確認します。

視聴維持率は、動画のどの部分で視聴者が離脱しているかを考えるための指標です。途中で大きく離脱している場合は、冒頭が長い、結論が見えにくい、説明が複雑、テンポが合っていないなどの課題が考えられます。

特にサービス紹介動画や採用動画では、最後まで見られることだけが目的ではありません。重要な情報が早い段階で伝わっているか、離脱前に必要なメッセージを届けられているかも確認する必要があります。

行動につながったかを見る指標

動画活用の最終的な目的が問い合わせ、予約、資料請求、採用応募、来店、購入などであれば、行動につながったかを確認する必要があります。

代表的な指標には、クリック数、リンククリック率、Webサイト遷移数、問い合わせ数、資料請求数、予約数、応募数、コンバージョン数などがあります。コンバージョンとは、事業上の目的に合った重要な行動のことです。

再生数が少なくても、問い合わせ率が高い動画は、営業や採用において価値がある場合があります。一方で、再生数が多くても行動につながっていない場合は、動画内の訴求や導線を見直す余地があります。

目的別に見るべき動画指標

動画の指標は、目的によって優先順位が変わります。すべての動画で同じ数字を見るのではなく、動画を作った目的に合わせて判断することが大切です。

動画の目的 重視したい指標 確認したいこと
認知拡大 インプレッション、リーチ、再生数 どれくらい多くの人に接触できたか
興味喚起 クリック率、再生開始率、いいね、保存、シェア 見たいと思われる見せ方になっているか
理解促進 平均視聴時間、視聴維持率、完了率 内容が途中で離脱されずに伝わっているか
問い合わせ獲得 リンククリック、問い合わせ数、資料請求数 動画視聴後に次の行動へ進んでいるか
採用活動 採用ページ遷移、応募数、説明会予約数、視聴維持率 応募前の不安解消や企業理解につながっているか
広告配信 クリック率、視聴単価、コンバージョン数、獲得単価 広告費に対して有効な行動が得られているか

たとえば、企業PR動画では認知や理解促進が重視されます。一方で、広告動画ではクリックや問い合わせなど、次の行動につながる指標が重要になります。

採用動画では、再生数だけでなく、採用ページへの遷移や応募前の接触回数も確認したいポイントです。店舗紹介動画では、来店予約や地図ページへのアクセスなど、実際の行動に近い指標も見ていく必要があります。

再生数を見るときの注意点

再生数は分かりやすい指標ですが、媒体によって再生の定義や集計方法が異なる場合があります。そのため、YouTubeの再生数、SNSの再生数、広告管理画面の視聴数を単純に横並びで比較するのは注意が必要です。

また、再生数が増えた理由も確認する必要があります。広告配信によって増えたのか、SNSで拡散されたのか、検索から見られたのか、Webサイト内で視聴されたのかによって、次に行うべき改善は変わります。

再生数を見るときは、以下のような視点を持つと判断しやすくなります。

  • ターゲットに近い人へ届いているか
  • どの媒体から再生されているか
  • 冒頭だけで離脱されていないか
  • 動画視聴後に次の行動が起きているか
  • 広告費や制作費に対して成果が見合っているか

再生数は重要ですが、単体で評価するよりも、他の指標と組み合わせて見ることで意味が明確になります。

指標から動画改善につなげる考え方

指標は、数字を眺めるためのものではありません。次の改善につなげるための材料です。

たとえば、インプレッションが少ない場合は、配信媒体や投稿設計を見直します。クリック率が低い場合は、タイトル、サムネイル、冒頭の見せ方を改善します。視聴維持率が低い場合は、構成やテンポ、情報の順番を見直します。

問い合わせにつながっていない場合は、動画の最後に行動を促す導線があるか、掲載ページに問い合わせボタンがあるか、動画の内容と問い合わせ先の情報が一致しているかを確認します。

見えている課題 考えられる原因 改善の方向性
表示されていない 配信面や投稿頻度が不足している 掲載場所、広告配信、SNS投稿設計を見直す
クリックされない タイトルやサムネイルの訴求が弱い 視聴前に伝わるメリットを明確にする
すぐ離脱される 冒頭が長い、結論が見えにくい 冒頭で課題や結論を分かりやすく示す
最後まで見られない 構成が単調、情報量が多すぎる 章立て、テロップ、テンポを調整する
問い合わせにつながらない 動画後の導線が弱い CTA、掲載ページ、フォーム導線を整える

動画活用では、1本の動画だけで完結させるのではなく、公開後の数値を見ながら改善することが大切です。必要に応じて、短尺版を作る、サムネイルを変える、掲載ページを変える、広告配信先を見直すなどの対応を行います。

動画制作前にKPIを決めるメリット

KPIとは、目的に向けた進捗を確認するための指標です。動画制作では、撮影前にKPIを決めておくことで、企画や構成がぶれにくくなります。

たとえば、採用動画であれば「応募前の不安解消」や「採用ページへの遷移」を意識した構成にできます。商品紹介動画であれば「理解促進」や「資料請求」を意識して、機能説明や導入メリットの順番を設計できます。

動画制作前に決めておきたい項目は次の通りです。

  • 誰に見てもらう動画なのか
  • 動画を見たあとに何をしてほしいのか
  • どの媒体で公開するのか
  • 成果をどの指標で確認するのか
  • 公開後にどのタイミングで振り返るのか

この整理ができていると、撮影内容、編集方針、動画の長さ、テロップ、ナレーション、導線設計が決めやすくなります。

反対に、KPIが曖昧なまま動画を作ると、完成後に「かっこいいけれど成果が分からない」「再生数はあるが問い合わせにつながらない」といった状態になりやすくなります。

動画制作会社に相談する際に共有したい情報

動画制作会社に依頼する場合は、動画の雰囲気や参考動画だけでなく、どの指標を重視したいかも共有すると、提案の精度が上がります。

たとえば、「YouTubeで検索流入を増やしたい」「SNS広告で問い合わせにつなげたい」「採用ページで会社理解を深めたい」など、目的によって企画の作り方は変わります。

相談時には、以下の情報を整理しておくとスムーズです。

  • 動画を作る目的
  • 想定している視聴者
  • 公開予定の媒体
  • 問い合わせ、応募、予約などの最終目標
  • 現在確認している指標や課題
  • 過去に公開した動画の反応

動画制作は、撮影や編集だけでなく、公開後の活用まで含めて考えることで成果を検証しやすくなります。制作前から指標を整理しておくことで、動画の内容とマーケティング施策をつなげやすくなります。

よくある質問

動画の成果を見るとき、まず何を確認すればよいですか?

まずは動画の目的を確認します。認知拡大が目的なら表示回数やリーチ、理解促進が目的なら視聴維持率や平均視聴時間、問い合わせが目的ならクリック数や問い合わせ数を確認します。目的によって見るべき指標は変わります。

再生数が少ない動画は失敗ですか?

一概に失敗とは言えません。再生数が少なくても、ターゲットに届いて問い合わせや応募につながっている場合は価値があります。特にBtoBや採用動画では、再生数の多さよりも視聴者の質や次の行動が重要になることがあります。

YouTubeとSNSの再生数は同じように比較できますか?

媒体によって再生の定義や表示される指標が異なる場合があります。そのため、単純に再生数だけで横比較するのではなく、媒体ごとの役割や目的に合わせて判断することが大切です。

動画広告ではどの指標を重視すればよいですか?

認知目的なら表示回数や視聴数、興味喚起ならクリック率、問い合わせ獲得ならコンバージョン数や獲得単価を確認します。広告フォーマットによって利用できる指標が異なるため、配信目的に合わせて確認することが重要です。

動画公開後の改善はどのように進めればよいですか?

まず、どの段階で課題が起きているかを確認します。表示が少ないのか、クリックされないのか、途中離脱が多いのか、問い合わせにつながらないのかを分けて考えます。そのうえで、サムネイル、冒頭構成、テロップ、掲載ページ、導線などを見直します。

まとめ

動画活用の成果は、再生数だけでは判断しにくいものです。再生数は重要な指標ですが、それだけを見るのではなく、表示、クリック、視聴維持、行動、問い合わせなどを組み合わせて確認することで、動画の課題と改善点が見えやすくなります。

動画を制作する前に目的とKPIを整理しておくと、企画、撮影、編集、公開後の運用まで一貫した設計がしやすくなります。企業PR、採用、商品紹介、SNS動画、広告動画など、目的に合わせて見るべき指標を変えることが、動画マーケティングでは大切です。

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