
夏イベントの集客は「開催前の見せ方」で差が出る
夏は、地域イベント、夏祭り、マルシェ、ビアガーデン、観光イベント、店舗キャンペーン、商業施設イベントなど、人が集まる企画が増える時期です。一方で、イベントの数が多い時期でもあるため、ただ告知するだけでは埋もれてしまうことがあります。
そこで活用しやすいのが、短尺の告知動画です。写真やチラシだけでは伝わりにくい会場の雰囲気、にぎわい、音、食事、体験、出店者、来場イメージを短時間で見せることができます。
ただし、イベント告知動画は「きれいな映像を作ればよい」というものではありません。開催日や場所を伝えるだけでなく、誰に来てほしいのか、何を楽しめるのか、いつまでに申し込むべきなのかを整理する必要があります。
夏イベントの集客では、イベントの魅力を伝える動画と、来場・予約につなげる導線設計をセットで考えることが大切です。
この記事では、夏イベントの集客に使える告知動画の“3つの型”を、実務目線で解説します。
告知動画で伝えるべき基本情報
イベント告知動画では、雰囲気を見せることも大切ですが、基本情報が伝わらなければ来場や予約につながりにくくなります。特にSNSで流れる短尺動画では、視聴者が一瞬で内容を判断します。
告知動画に入れたい基本情報は次の通りです。
- イベント名
- 開催日
- 開催時間
- 会場・エリア
- 誰向けのイベントか
- 楽しめる内容
- 出店・出演・体験コンテンツ
- 参加費や予約の有無
- 雨天時や荒天時の対応
- 申し込み・問い合わせ導線
ただし、動画内に情報を詰め込みすぎると見づらくなります。特に、開催情報や予約方法は、動画内で要点だけを見せ、詳細は投稿文や公式サイト、イベントページで補う方法もあります。
告知動画では、視聴者に「行ってみたい」と思ってもらうことが第一歩です。そのうえで、詳細情報へ進める導線を整えておきましょう。
夏イベント告知動画の3つの型
夏イベントの告知動画は、目的に合わせて構成を変えると使いやすくなります。ここでは、集客に使いやすい3つの型を紹介します。
型1. 雰囲気先出し型
雰囲気先出し型は、イベントの空気感を最初に見せる構成です。夏祭りのにぎわい、屋台の灯り、乾杯シーン、音楽ライブ、子どもが楽しむ様子、夕暮れの会場、海辺や公園の景色などを冒頭で見せます。
この型は、まだイベントの詳細を知らない人に興味を持ってもらう時に向いています。SNS投稿、リール動画、ショート動画、広告動画の冒頭に使いやすい構成です。
構成例は次の通りです。
- イベントの印象的なシーンを見せる
- 会場の雰囲気や人の動きを見せる
- 楽しめる内容を短く並べる
- 開催日・場所を表示する
- 予約・詳細ページへ誘導する
雰囲気先出し型では、最初の数秒が重要です。イベントの楽しさや季節感が伝わる映像を冒頭に置くことで、視聴者の興味を引きやすくなります。
一方で、雰囲気だけで終わると行動につながりにくくなります。最後には、開催日、場所、詳細確認の導線を必ず整理しましょう。
型2. 参加メリット訴求型
参加メリット訴求型は、「このイベントに行くと何が得られるのか」を明確に伝える構成です。グルメを楽しめる、親子で遊べる、夜市の雰囲気を味わえる、限定商品がある、体験コンテンツがある、涼しい屋内で過ごせるなど、来場理由を整理して見せます。
この型は、イベント内容が複数ある場合や、ターゲットごとに訴求を変えたい場合に向いています。
たとえば、同じ夏イベントでも、親子向け、カップル向け、観光客向け、地域住民向け、仕事帰りの人向けでは、見せるべきメリットが変わります。
| ターゲット | 見せたい参加メリット | 使いやすい映像 |
|---|---|---|
| 親子向け | 子どもが楽しめる、安心して過ごせる | 体験ブース、遊び場、休憩スペース |
| 友人同士 | 食べ歩き、写真映え、夜の雰囲気 | 屋台、ドリンク、ライトアップ |
| 観光客向け | 地域らしさ、名物、街歩き | 景色、地元グルメ、アクセス |
| 地域住民向け | 近場で楽しめる、家族で参加しやすい | 会場全体、出店者、ステージ |
| 企業・団体向け | 交流、PR、地域貢献 | ブース、参加者、主催者コメント |
参加メリット訴求型では、「誰に向けたイベントか」を明確にすることが大切です。すべての人に向けた動画にしようとすると、印象が薄くなる場合があります。
型3. 直前リマインド型
直前リマインド型は、開催日が近づいたタイミングで、来場や予約を後押しする構成です。イベント1週間前、3日前、前日、当日朝などに使いやすい動画です。
直前リマインド型では、雰囲気よりも「今、何をすればよいか」を分かりやすく伝えることが重要です。
入れたい情報は次の通りです。
- 開催日と時間
- 会場・アクセス
- 予約の有無
- 当日の持ち物
- 暑さ対策
- 雨天時の対応
- 駐車場や公共交通機関の案内
- 混雑しやすい時間帯
- 当日限定の見どころ
夏イベントでは、天候や暑さの影響を受けることがあります。屋外イベントの場合は、雨天時の対応、熱中症対策、日陰や休憩場所、飲み物の案内なども必要に応じて補足すると親切です。
直前リマインド型は、SNSのストーリーズ、リール、LINE配信、Web広告、公式サイトのお知らせなどと相性があります。動画の内容は短くし、詳細は投稿文やイベントページへ誘導すると見やすくなります。
夏イベント動画で撮っておきたい素材
告知動画を作るには、イベントの魅力を伝える素材が必要です。過去開催の映像がある場合は活用しやすいですが、初開催の場合でも、会場、出店者、準備風景、商品、料理、出演者コメントなどを撮影できます。
撮っておきたい素材は次の通りです。
- 会場の外観・入口
- 会場全体の雰囲気
- 屋台・ブース・商品
- 食事やドリンク
- ステージや出演者
- 来場者の楽しむ様子
- 主催者や出店者のコメント
- アクセスや道案内
- 準備風景
- 夜のライトアップや夏らしい演出
過去イベント素材を使う場合は、撮影時の許可範囲を確認しましょう。来場者の顔、子どもの映り込み、店名、BGM、出演者の楽曲などが含まれている場合、公開や広告利用に注意が必要です。
また、夏イベントでは時間帯によって印象が変わります。昼の明るい雰囲気、夕方の空気感、夜のライトアップなど、見せたい印象に合わせて撮影時間を決めましょう。
SNS・広告・Webサイトで見せ方を変える
同じ告知動画でも、使う場所によって見せ方を変える必要があります。SNS、広告、Webサイト、店頭サイネージでは、視聴者の状態や見られる時間が異なります。
| 活用先 | 向いている見せ方 | 意識したいこと |
|---|---|---|
| SNS投稿 | 雰囲気や見どころを短く見せる | 冒頭の引き、縦型、テロップ |
| SNS広告 | 参加メリットと行動導線を明確にする | ターゲット別の訴求、予約・詳細ページへの誘導 |
| Webサイト | イベント内容を整理して伝える | 開催情報、アクセス、詳細ページとの連携 |
| 店頭サイネージ | 通行中でも分かるように見せる | 文字を大きく、音なしでも伝わる構成 |
| LINE・メール配信 | 直前リマインドに使う | 開催日、予約、持ち物、変更情報 |
特にSNSでは、音を出さずに見られることもあります。重要な情報はテロップで補い、イベント名、開催日、場所、申し込み導線が伝わるようにしましょう。
広告に使う場合は、1本だけでなく、雰囲気訴求、親子向け、グルメ訴求、直前リマインドなど、複数パターンを作る方法もあります。
夏イベント告知動画で注意したいこと
夏イベントの告知動画では、魅力的に見せることと同時に、正確な情報を伝えることも重要です。特にイベント情報は変更されやすいため、動画内に入れる情報の扱いには注意しましょう。
注意したいポイントは次の通りです。
- 開催日・時間・場所を正確に表記する
- 雨天・荒天時の対応を確認する
- 予約やチケットの有無を明確にする
- 駐車場・交通規制・アクセス情報を整理する
- 暑さ対策や持ち物案内を必要に応じて入れる
- 出演者や出店者の変更に注意する
- BGMや過去映像の権利を確認する
- 来場者や子どもの映り込みに配慮する
- インフルエンサー投稿を使う場合は広告表示に注意する
動画内にすべての情報を入れると、情報が古くなった時に修正しにくくなります。変更の可能性がある情報は、動画では要点だけを見せ、最新情報は公式サイトやSNSで確認してもらう導線を作ると運用しやすくなります。
動画制作会社に相談する前に整理したいこと
夏イベントの告知動画を制作会社に相談する前には、イベント内容と集客導線を整理しておくとスムーズです。撮影するだけでなく、どの媒体で、いつ、誰に届けるかを決めておくことで、動画の構成が作りやすくなります。
相談前に整理したい項目は以下の通りです。
- イベント名
- 開催日・時間・会場
- ターゲット
- イベントの見どころ
- 出店・出演・体験内容
- 予約・チケット・参加費の有無
- 過去映像や写真素材の有無
- 撮影できる日程
- SNS広告やWeb広告に使うか
- 開催前・直前・当日で動画を分けるか
- 雨天時や暑さ対策の案内が必要か
- 最終的に誘導したいページや申込フォーム
夏イベントは告知期間が限られることが多いため、動画制作のスケジュールも重要です。撮影、編集、確認、広告配信、投稿スケジュールを逆算し、余裕を持って進めることをおすすめします。
夏イベント告知動画で避けたい失敗
雰囲気だけで開催情報が分からない
楽しい雰囲気が伝わっても、いつ・どこで開催されるのかが分からなければ来場につながりにくくなります。動画内では、開催日、場所、詳細確認の導線を最低限整理しましょう。
情報を詰め込みすぎて読みにくい
出演者、出店者、タイムテーブル、料金、アクセスをすべて動画内に入れると、スマートフォンでは読みにくくなります。動画では要点を見せ、詳細は公式サイトや投稿文で補う構成が向いています。
直前告知がない
イベントは、見た時に興味を持っても忘れられることがあります。開催前の認知動画だけでなく、開催直前のリマインド動画を用意しておくと、来場行動を後押ししやすくなります。
変更情報に対応できない作りになっている
天候、出店者、開催時間、会場導線などが変わることがあります。変更されやすい情報を動画に入れすぎると、修正が大変になります。変わる可能性のある情報は、投稿文や公式ページで管理する方法も検討しましょう。
よくある質問
夏イベントの告知動画は何秒くらいがよいですか?
用途によって変わります。SNSでは短く見どころを伝える動画、Webサイトではイベント内容を少し詳しく説明する動画が使いやすい場合があります。開催前の認知用、直前リマインド用など、目的別に尺を分けると活用しやすくなります。
過去イベントの写真だけでも告知動画は作れますか?
作れる場合があります。写真に動き、テロップ、BGMを加えて短尺動画にする方法があります。ただし、今年の内容や会場の雰囲気を正確に伝えたい場合は、新しく撮影した映像や主催者コメントを入れると分かりやすくなります。
SNS広告に使う場合、どの型が向いていますか?
認知を広げたい場合は雰囲気先出し型、予約や来場を促したい場合は参加メリット訴求型や直前リマインド型が向いています。ターゲット別に複数パターンを作ると、反応を見ながら改善しやすくなります。
イベント当日にも動画は使えますか?
使えます。当日朝のリマインド、会場案内、混雑状況、見どころ紹介、ステージ告知などに活用できます。ただし、当日情報は変わりやすいため、動画内では要点を短くし、最新情報はSNS投稿や公式ページで補うと運用しやすくなります。
告知動画で注意すべき権利や許可はありますか?
あります。BGM、出演者、出店者、来場者、子どもの映り込み、過去イベント映像、会場内の音楽や看板などには注意が必要です。広告やSNSで使う場合は、使用許可や公開範囲を確認しておきましょう。
まとめ
夏イベントの集客に告知動画を活用するなら、目的に合わせて型を分けることが大切です。雰囲気先出し型はイベントの楽しさを伝えるのに向いており、参加メリット訴求型は来場理由を明確にできます。直前リマインド型は、開催前の行動を後押しする動画として活用しやすい構成です。
イベント告知動画では、映像の雰囲気だけでなく、開催日、場所、参加方法、雨天対応、暑さ対策、予約導線なども整理する必要があります。すべてを動画内に詰め込むのではなく、動画、投稿文、公式サイト、申込ページで役割を分けると、見やすく運用しやすくなります。
また、夏イベントは告知期間が限られるため、撮影・編集・公開・広告配信のスケジュールを早めに設計することが重要です。イベント前、直前、当日で動画を使い分けることで、認知から来場までの流れを作りやすくなります。
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